
妊娠が判明したものの、本人の望まない妊娠や経済的な理由などで、妊娠を続けたくてもできない場合があります。
当院では望まない妊娠した方への支援として、下記の人工妊娠中絶を行っています。
それぞれにメリット・デメリット、また妊娠週数により選択ができる人工妊娠中絶の方法が違います。
※当院にて妊娠初期よりご受診いただいている方に限らせていただいております。
※無痛を希望される方は別途無痛代として150,000円の自己負担がございます。
当院で手術・出産を受けられる際は、ジェルネイル・まつげエクステは必ず外してご来院ください。
内服による治療 | 手術による治療 | 中期中絕 | 費用 | 施設紹介 |
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自宅待機の流れ 入院治療の流れ 副作用問題点 費用について |
手術方法 麻酔方法 費用について |
中期人工妊娠中絶について |
内服 手術 中期中絶 |
施設紹介 |
メフィーゴパックとは2種類の薬(1剤目ミフェプリストン、2剤目ミソプロストール)で、母体保護法指定医の指示に従って内服します。内服治療が選択できる方は、医師による診察と問診により子宮内妊娠が確認された方で、1剤目の内服開始を妊娠9週0日までに行える場合に選択できます。
内服治療を行っても約1割の方は薬に反応しない、もしくは不完全に排出し手術が必要になります。人工妊娠中絶の場合でも、心拍確認後には「妊婦のための支援給付」の支給対象となりますが、週数が進むと内服での排出率が悪くなり、手術まで必要になる(リスクが上昇し支払総額も上昇する)可能性が高くなります。内服治療を始めるなら早い週数での治療をお勧めします。
なお、心拍確認前に1錠目の内服した場合、その後に心拍が確認できても「妊婦のための支援給付」の給付対象になりません。
約5回の診察が必要です。
内服による人工妊娠中絶薬は下記の方には使用できません。
1剤目内服時から出血をすることがあります。2剤目内服から出血が多くなり、胎のう排出直前に一番多くなり、排出後はゆっくりと減少していきます(3週間前後出血があります)。
重度の子宮出血が現れ、治療、入院、緊急手術が必要な場合があります。
自宅で待機する場合、目安として夜用のナプキンを1時間に2回以上交換が必要なことが2時間以上続くときには必ず当院にご連絡ください。場合により手術や輸血が必要になります。出血により失神をする可能性があるため、自動車運転や電動工具の使用など危険を伴う機械を操作する作業は行わないでください。
本剤投与後からは下腹部痛が出現し、胎のう排出前の1~2時間が一番強くなり、その後はゆっくりと減少していきます。おおよそ24時間でほとんどの方は痛みがなくなります。その間は普段使われている鎮痛薬を使用いただいて構いません。
本剤投与後、一定時間経過した後でも、子宮内膜炎などの感染症が現れることがあります。
出血をしている間は、湯船にはつからず、シャワー浴にしてください。また、同様に性交渉は出血が止まるまで行わないでください。
本剤投与後も約1割の方は胎のうが排出されません。その場合は薬の再投与ではなく手術が必要です。
本剤投与後に子宮内容物が遺残することがあります。月経を一回待っても排出に至らない場合には、子宮内の手術が必要になります。
下腹部痛、嘔吐、下痢、悪心、発熱、悪寒、腹部不快感、腹痛、上腹部痛、倦怠感、振戦
子宮出血、重度子宮出血、失神、失血性貧血、感染症、子宮内膜炎、敗血症、中毒性ショック症候群、ショック
中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、急性汎発性発疹性膿疱症(AGEP)、重度皮膚障害、アナフィラキシー、呼吸困難、ふるえ、脳梗塞、心筋梗塞、狭心症
異常時、緊急の症状の際、まずはクリニックまでお電話ください。
診療時間外および休日は「病棟直通ダイヤル」までご連絡をお願いいたします。
外来で配布している「緊急時対応のご案内」内服による人工妊娠中絶の治療についての説明用紙
これらの副作用・合併症により重篤な状態に至る可能性は非常に低く、およそ数千分の1程度と推測されますが、起こる可能性は0ではありません。合併症発生時は状況の説明、緊急対応、状態により高次病院への搬送など真摯な対応させていただきますが、追加で必要な治療費は当院が負担するものではありません。
中絶について相談で初めて受診する際は、6,000~30,000円掛かります。
メフィーゴパックは自由診療にあたるため、保険証は使えません。全額自己負担になります。
1剤目内服が心拍確認前まで | 100,000 |
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1剤目内服が心拍確認後 | 150,000 |
内服治療後に手術が必要になった場合の手術料金
妊娠9週6日 | 80,000 |
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妊娠10週0日〜妊娠10週6日 | 130,000 |
妊娠11週0日〜妊娠11週6日 | 270,000 |
妊娠12週以降は中期中絶になります
入院中の追加の痛み止め 内服による鎮痛剤 |
700 |
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入院中の追加の痛み止め 点滴による鎮痛剤 |
3,000/回 |
入院費(1泊2日) | 80,000 |
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傍頸管ブロック | 追加料金なし |
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静脈麻酔 | 33,000 |
初診 |
|
30,000 |
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再診 |
|
15,000 |
夜間緊急受診料 |
|
18,000 |
心拍確認診断書料 |
|
6,000 |
特別な感染対策 | 33,000 |
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金土日指定料金 | 30,000 |
予約料*1 | 120,000 |
予約変更料*2 | 5,000 |
*1 手術を予約した際にお預かりします。追加料金がなければ全額返金されます。
*2 手術1週間以内の自己都合による予約の変更、もしくは書類不備などにより手術を行えずに手術日の変更を行った場合に徴収させていただきます。
妊娠初期(〜11週6日)
子宮内容除去術にはソウハ法、吸引法がありますが、当院では吸引法で手術を行っています。吸引法は、ストローの様な器具を子宮内に入れて子宮の中身を吸い出す方法で、合併症が少なく、他手術方法にくらべて子宮内膜に傷がつきにくく侵襲が少ないので、術後の痛みが少ないと言われています。
手術可能な期間は妊娠11週6日までと決められていますので、手術前に正確な妊娠週数を把握する必要があります。
初回診察、手術当日、術後検査の流れについて詳しくご説明します。不明な点はお尋ねください。
※ 遅刻や書類に不備がある際は処置が行えません。
子宮口を開き、中にストローのような器具を入れます。
この時、超音波を使用して、子宮の状態を確認します。
吸引法の手術方法
器具で胎のうを吸い出します。
吸引法のみで排出が難しい場合は、胎盤鉗子などの
金属製の器具を使用する場合もあります。
手術時間は約10~15分ほどです。
麻酔の準備や術後の処置時間を含めると、手術室から戻るのは15分から30分ほど後です。
麻酔については、手術中の麻酔のページで説明します。
料金は、妊娠週数で変化します。
妊娠週数は、産婦人科ガイドライン通りの方法で算定します。
子宮内容除去術は自由診療にあたるため、保険証は使えません。全額自己負担になります。
〜心拍確認前まで | 130,000 |
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心拍確認後〜妊娠9週6日 | 180,000 |
妊娠10週0日〜妊娠10週6日 | 230,000 |
妊娠11週0日〜妊娠11週6日 | 270,000 |
妊娠12週以降は中期中絶になります
母体保護法第14条によるもののみ
特別な感染対策 | 33,000 |
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土日指定料金 | 33,000 |
予約料*1 | 40,000 |
予約変更料*2 | 5,000 |
*1 手術を予約した際にお預かりします。
*2 手術1週間以内の自己都合による予約の変更、もしくは書類不備などにより手術を行えずに手術日の変更を行った場合に徴収させていただきます。
傍頸管ブロック | 追加料金なし |
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静脈麻酔 | 33,000 |
初診 |
|
30,000 |
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再診 |
|
15,000 |
夜間緊急受診料 |
|
18,000 |
心拍確認診断書料 |
|
6,000 |
妊娠中期の出産に関しましては、当院にて妊娠初期よりご受診頂いている方に限らせていただいております。
※延泊料金40,000円/泊+お食事代2,000円/食
※延泊料金は、ご退院当日も1日の計算となります。
妊娠12週1日〜妊娠15週6日 |
|
660,000 |
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妊娠16週1日〜妊娠21週6日 |
|
825,000 |
上記金額に追加して無痛をご希望される方は、別途無痛代として150,000円の自己負担がございます。
なお火葬・埋葬につきましては外部業者依頼となる為、火葬・埋葬料は別途業者へお支払いとなります。